イタリア視察20079/30~10/7まで今年も行ってまいりました~!
イタリアはローマ、フィレンツェ、アレッツォ、ミラノを回り、それぞれの街がもつ個性や色彩や人のファッションを視察してきました。私にとって、毎度新しい発見や刺激をたくさんもらえる場所です。
さて、イタリアファッションというと、彩り豊かで鮮やかなカラーコーディネートのイメージをお持ちではないでしょうか?
実は、地味です!!
雑誌などでは、美しい配色やおしゃれな着こなしをされているかたにスポットをあてクローズアップしますので見る側の私たちは“色鮮やかなイタリアファッション”というイメージが定着しているところがあります。
ですが、実際のところ使用されている色としては「黒」「茶」がメインです。ただ、そんなベーシックカラーだけで身を包まれているにも関わらず存在感が華やかなのです。それは、ひとりひとりが「女優」「俳優」になりきったかのように街を闊歩し、見られていることを当たり前のこととして育った環境が作りあげたものだと感じています。自身の容姿や体型には関係ありません(失礼(汗))
「見られると美しくなる」ことは、デビューしたてのアイドルや女優の成長過程で何度も目の当たりにしていることでしょう。
さて、では雑誌などでお見かけする鮮やかなカラーコーディネートファッションはどこで見られるのでしょうか?
これは、地域と年齢に関係しているようです。
まず地域。少し日本に置き換えて考えてみます。「沖縄」と「北海道」をイメージする色は何色ですか?
想像するに「沖縄」といえばハイビスカスの赤や真っ青の海や空ではないでしょうか?
「北海道」といえばラベンダー畑の紫や雪の白では?
コレ、実は光(太陽光源)と関係があります。太陽から降り注がれる光は同じでも、緯度の位置によって光りの色が違うんです!私たちはどこでも無色透明に感じていますが。(同じに感じる能力も持ち合わせているからです。人間はすばらしい脳を持っています。)緯度の低い沖縄では暖色が映え、力強い光に対し、緯度の高い北海道では寒色が映え、弱く感じる光なのです。
では、イタリアにもどりましょう。イタリアでも同じことが言え、ローマやナポリなど南下すると光が強くなり、鮮やかな色が映えることになります。そんなところでは、色鮮やかなものが存在感を増します。リゾート地では地味な色より華やかな色の方が映えるのを思い出していただければ周知の事実ですよね。
北上すれば控えめな色づかいになるというわけです。やはりその地域=環境に映える色を活用しているといえます。ただ、北といえどもミラノのファッション関連が密集した地域では話は違いますが。
次に年齢。イタリアでは若年層より歳を重ねた人の方が鮮やかな色を取り入れているようです。
焼けた肌とステータスの勲章であるシミが美しくセクシーに見せてしまう力があり、迫力に圧倒されます。
ちなみに、上記では女性を中心にレポートしています。
男性のファッションはどうなのでしょう?
日本で言う「チョイ悪おやじ」はそこらじゅうにいらっしゃいます(笑)
ファッションだけがチョイ悪なのでなく、女性へのアプローチも一流のワル?!恥ずかしがるハートなど持ち合わせていないようです。そんな男性を求めて欧州からお試しにくる女性が多いのも事実です(笑)
色づかいに関しては女性と同じことが言えますが、赤や橙のカラーパンツはどの地域でもたくさん目にしました。定番ファッションのひとつになっているようですね。