危機管理と服装管理

謝罪会見の印象

昨今、テレビをつければどなたかが謝罪会見しているように思えます。
会見での発言や態度が命取りになって国民から総攻撃を受ける世の中。
SNS上ではいわれなき誹謗中傷が押し寄せ炎上する現状。
あることないこと空想され誹謗中傷された経験をもつ筆者としては心苦しいものです。

批判を浴びる内容に「服装」がこれほど多いものかと
ファッションをご提案している人間にも関わらず改めて驚きます。
印象って大切!とポジティブな場面(面接や婚活など自分というものを認めてもらう場)での
重要性を伝えているけれども
ネガティブな場面(お詫びの場や喪の席など)ではさらにさらに!
何倍も服装から与える印象に気を配る必要を感じます。
危機管理を学ばせていただく日々。

 

ACジャパンがクレーム社会の惨状を訴えるこちらのCMご覧になられましたでしょうか?


言葉は力になり、時として生きる勇気すら奪う・・・
今はこんな時代を生きているという現状を受け入れた上で
私がお伝えできることは
なるべく誤解を与えない服装について。

誤解を与えない服装とは

公の立場にならない限り囲み会見や記者会見と言った場面はそうないと思われますが
例えば
会社や近所でのトラブルでお詫びに行くシーン
SNS上で誤解がありお詫びするシーン(主に動画)
悲しみの席に行くシーン
などが考えられると思います。

過去の会見で、スーツの色で反感をかったかたはお見受けした記憶がないけれど
シャツがカジュアルだったり
ネクタイの色が謝罪向きでなかったりして
視聴者を刺激してしまうケースをなんどか記憶しています。

謝罪時のネクタイの色

最近では〇大の監督がピンクのネクタイで会見に応じたこと。
「幸せ・優しさを想像させる」ピンク
なぜこの色を選ばれたのかは不明ですが
視聴者は反省や謝罪を期待するため
危機管理がなっていない・謝罪する気持ちなどないという評価につながってしまったよう。

グレーや黒(本来、黒はビジネスカラーではないけれど時代が黒をOKにしています)
ビジネス上の謝罪ならネイビー
など主張の少ない暗めの色無地にしておくと刺激が少なくてすみます。

 

喪中の服装

紀州のドン・ファンさんのニュース
一般人である新婚3か月の奥様もまた
服装で誤解を受けているお一人ではないでしょうか?
喪が明けていないのになんて服装だ!とお怒りの声がたくさん飛び交っていたそうです。
代理人のアドバイスがあって現在は露出の少ない身黒のジャケットスタイルにされています。
公人でなくとも明日は我が身と思わされる件でした。

具体的にどの期間まで喪に服する(身を慎む)のが正解か?は
時代と共に変わってきているようですが
「忌明け」は仏教では四十九日忌法要までは控えめに過ごすのが良いとされています。

着方

先日、レスリングの〇監督が謝罪会見をされ
ネクタイを緩めた行動に批判を浴びていました。
着方まできっちり気を抜いてはなりませんね(汗)

まとめ

身に着ける色・デザイン・素材感・着方
自分が意図しない方向で捉えられて、様々なイメージを持たれてしまいます。
謝罪など詫びる立場の際はなおさら注目されてしまいます。
服装には無言で訴えかける力があるということです。

自分が自分らしくファッションを楽しめる場では存分に個を尊重
ビジネスの場やドレスコードがある場ではTPOに合わせて服装に配慮する。

印象管理は服装管理。
服装管理は危機管理の時代へ。
いつ谷底に落されるかわからない。
他人事ではなくなっています。

 

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